導入!・・・・・その前に
炎のある素敵な空間を演出してくれる薪ストーブ。
でもそれは 確実な安全性と 快適性を考慮した設置があればこそ。
薪ストーブ導入の第一歩は信頼できる販売・設置店を見つけるところから始まります。
信頼のおける専門店なら、完全性と快適性を含めた設置プランの提案をしてくれるでしょう。
薪ストーブの設置にはさまざまな要因が絡んできます。
炉台・炉壁・煙突・暖房効率・薪の確保・取り扱い説明・メンテナンス・・・・・・・・
安易に考えず、必ず専門知識を有する専門店に相談しましょう。
煙突プランが一番の重要事項です
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薪ストーブ導入にあたり 切っても切り離せない煙突。
薪ストーブの導入が決まったらまずはしっかりとした煙突プランを立てることが重要です。
どこにどのように煙突を立てるか 壁抜き 屋根貫通 煙突・煙突部材のセレクト
実はストーブ本体より 煙突を重視するべきものなのです。
さまざまなメーカーからさまざまな煙突が販売されていますが
煙突は大きく分けて 『シングル煙突』 『断熱2重煙突』に分けられます。
シングル煙突とは鉄板(素材はいろいろですが)を筒状にした ただの鉄の筒です。
価格は安いですが煙突内部の温度を表面に直接さらしているため高温になります。
屋根や壁の貫通部分には適しません。
断熱2重煙突とはシングル煙突のさらにその外側をひとまわり大きな煙突で囲 い
断熱層をもうけたものです。
間にグラスウールやシリカパウダーなどの断熱材を入れたものや ただの空気層のものまで
さまざまなものが販売されています。
煙突の役割といえば 炉内の煙を屋外に排出することが一番にあげられますが
実はそれだけではありません。
最近の薪ストーブのほとんどが2次燃焼システムを持つ高性能ストーブで
その性能を発揮するためには煙突内部の「ドラフト」が重要な役割を持っています。
ドラフトというのは 外気温と煙突内部の温度差・気圧差によって発生する排気の力です。
煙突内のドラフトにより薪ストーブは その性能を十分に発揮することができるのです。
よく屋根貫通部分から煙突トップ(煙突の先端)までを断熱2重煙突
室内部分はシングル煙突で施工してあるものを見かけますが、これでは排気温度が下がってしまい
先に述べた「ドラフト」が弱まってしまいます。
ドラフトが弱まりますとストーブの燃焼効率が落ちるだけでなく、煙突内部に煤がたまりやすくなり
安全性も低下してしまいます。
当社ではストーブ口元からすべて断熱二重煙突での設置を推奨しております。
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薪のはなし
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薪ストーブの燃料として使う薪は基本的に
広葉樹のみの使用が一番好ましいというのが一般的です。
では 針葉樹は?ということになりますが 針葉樹は広葉樹に比べ
ヤニやススが多く 燃焼時間が短い
つまり燃えやすいがあっという間に燃え尽きてしまう
たとえば針葉樹のみで薪ストーブを使った場合
急激に燃えすぐに燃え尽きてしまうため
温度上昇→下降が 広葉樹を使う場合に比べ大きくなり 薪ストーブといえど鋳物の塊であるため本体にダメージを与えてしまいかねません。
またヤニやススが多く出るため煙突内にススがたまりやすく
煙道火災を起こす確率も高くなってしまいます。
針葉樹の薪は焚き付け時に使うなどの工夫が必要でしょう。 |
一番大事なのは乾燥です
『乾いていない広葉樹よりは 乾いた針葉樹』といわれるくらい 薪の乾燥具合は大事なことです。
一般的に含水率20%以下の薪が理想とされます。
水分を多く含んだ薪は着火もしにくく 水分が蒸発するときの気化熱により ストーブが暖かくなりにくく、2次燃焼が有効に働かなくなる。
2次燃焼が働かないということは排気に含まれるクレオソートの量が増え 煙突にススがたまりやすくなる。
など まさに 百害あって一利なし なのです。
薪は1~2年(理想は2年) 十分に乾燥させたものをつかいましょう。
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